スイッチ.7
7 あとがき
『この話を含め、これから語るのは俺達が取材した事実、いわゆるドキュメントです。今回のスイッチは編集の時渡現本人とその弟が体験した、これからのヒーローたちが現れる元となった出来事でした。西郷茂之さんや爆破テロの犠牲者の御冥福をお祈りしています。
作者 日野陽介』
『若い頃の苦い記憶の一つがこの出来事です。巡り巡って陽介君とペアで小説を発行しておりますが、彼について早速語ることが出来て良かったです。ここから先は事実か疑うような事がたくさん起こりますが、ヒーローたちの生きた歴史をどうか見守って見てください。あ、僕の千里眼も嘘ではないことを覚えていてくださいね。
編集 時渡現』
不思議な本に出会った。各話が終わるごとに作者と編集のあとがきがついている謎仕様。
昨年亡くなった曾祖父さんからと祖父母から渡された26歳の誕生日プレゼント。坂本紡は頭を抱えていた。2015年なんて、今から86年も前のことだ。何なら登場人物の西郷が事件を起こしたのが26歳というのが気持ち悪い。同じ歳だから読ませたのか?嫌味なことをするもんだ、曾祖父さんよ。
絶対に読みなさいと念を押されていたため、仕方なく次のページを開く。
題名は『未来予報士』。